新築と中古、どちらがお得?
中古マンションについて、
流通や査定に詳しい、
専門家の話を聞くチャンスがありました。
人口が減っている日本。
戸建てもマンションも、
空家が増えていることは、
ニュースなどでも報道されています。
SDGs的な観点からも、
防犯の側面からも、
中古物件の再生は歓迎されています。
今日は中古住宅、中古マンションについて、
考えてみたいと思います。
中古は避けて新築を好む日本人
こんにちは!軽井沢と上田市を中心に
天然木の家づくりをしているハピアデザイン
坂口賢一です。
日本人は新しい建物が好きです。
それは「常若(とこわか)」という
神道の考え方が影響していると言われています。
「常若」とは神道の考え方ですが、
大部分の日本人は神道を意識することなく生活しています。
そして「常若」という単語を知らない人も多い。
にも関わらず、
持ち家を考えた時、
まずは新築と考える方が多いって面白いです。
脈々と受け継がれてきた、
日本人のDNAに神道が組み込まれているようです。
新築信仰は数字で示すことができます
住宅の新築信仰は、
統計調査で数字でも表れています。
総務省の「平成30年住宅・土地統計調査」によると、
日本の総住宅数は6240万7000戸。
そのうち持ち家は3280万2000戸。持ち家率は61.2%です。
持ち家のうち新築で建てたもの、
新築住宅を購入したもの、
建て替えしたものを合わせると7割近くにのぼります。
平成28(2016)年から
平成30(2018)年9月にかけて建てられた住宅に関しては
建て替えも含めて9割以上が新築住宅です。
新築を好むのは文化なのか?
神道の考え方である「常若」がDNAに組み込まれていると同時に、
住まいを手直ししながら住み続けるという価値観が、
高度成長期以降の、
使い捨て文化の中でなくなったことも、
1つの要因と言えます。
ほんの少し前まで、
住まいはメンテナンスしながら
住み続けることが普通でした。
昨年は建具、今年は畳、来年は水回り、
そろそろ屋根も手入れが必要だねぇ。
こんな風に、
ざっくりと計画して、
受け継いだ家を大切にしてきました。
子供たちは、
大工仕事を横目で見ながら、
家についての知識が自然と身に付きます。
玄関かまち、鴨井、敷居など、
今は死語となっている単語もたくさんありますが、
「家づくり」という文化が、
なくなってしまったんですよね。
新築信仰が、終焉を迎えています。
家を受け継ぐという文化がなくなって半世紀が過ぎました。
この半世紀は使い捨ての文化。
ご多分に漏れず、家も使い捨て。
ローンが終わる前に建て壊して売却する。
それが当たり前になったからか、
30年ぐらいでガタガタになる家も少なくありません。
メンテナンスをし続ければ、
もっと長く使えると思うのですが、
今やメンテナンスという単語すら死後。
メンテナンスフリーが当たり前です。
さらに中古住宅よりも、
新築した方が税制上や、
ローン申請などで有利な部分があることも、
新築を後押ししています。
でも今、Z世代を中心に、
この使い捨て文化に疑問を持ち、
古い物を活用することに抵抗のない層が増えています。
抵抗がないというより、
古い物の方がカッコいいんじゃない?
という文化が古着を中心に育まれていて、
その流れが住宅にも押し寄せてきています。
コロナ禍で急な在宅勤務に対応するため、
すぐに中古マンションや中古住宅を購入し、
自分好みにカスタマイズする方が増殖しました。
急場しのぎとはいえ、
改めて中古マンション、
中古住宅のポテンシャルの高さを
理解してもらえた期間だったかもしれません。
新築が高騰している今、中古マンションはねらい目です。
無理して新築を選ぶのではなく、
手の届く中古マンション、
中古住宅を選択肢に入れるべきです。
案外、立地条件が良かったりします。
新築では手に入り難い、
漆喰や無垢フローリングも、
中古マンション、
中古住宅のリノベーションならば、
簡単に手に入れることができます。
漆喰や無垢フローリングは、
素材そのものの耐久性が誓います。
さらに室内の湿度を
コントロールする調湿性能が備わっているため、
結露による建物の劣化を防ぐことができるんです。
しかもランニングコスト、ゼロ。
中古住宅の耐震性は、
当社でも事前に調査することができますし、
耐震試験結果が出ている中古物件も流通しています。
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