古着を好む10代が家づくりを考えた時、何を大事にするのか
古着という単語に、
どんなイメージをお持ちでしょうか。
私の世代だとヒッピーとか思い出しますが、
今また何度目かの古着ブームがきています。
メルカリのCMにもあるように
「最近の服って今一つなんだよねぇ。」という層もいるようですが、
今回の古着ブームの背景には学校教育も影響しているようなのです。
なぜ10代が古着を好むのか
こんにちは!軽井沢と上田市を中心に
天然木の家づくりをしているハピアデザイン
坂口賢一です。
現在の古着ブームを支えている10代、20代も、
見た目のカッコ良さやファッションではなく、
環境意識の高さから、古着にたどり着いています。
その背景にあるのは学校での学び。
フェアトレード、サスティナブル、エシカルに触れ、
SDGsを身近な問題として捉えると
大量生産大量消費に違和感を覚える、ということのようです。
ファッション関係で問題視されていることの1つに
廃棄処理があります。
同じ服を大量につくって安く売るファストファッション全盛期。
売れ残ったら捨てる、飽きたら捨てる。
でもマルチマテリアルである現代の洋服は、
可燃ゴミになりません。
本体は綿製品でも、ファスナーは金属。
分解には高額の人件費がかかるなら、
砂漠に捨ててしまえ!
そうやって何年も処分してきた洋服が、
環境破壊として浮き彫りになりました。
資本主義の大きな仕組みを変える力ないけれど、
環境悪化に加担もしたくない。
そう考えて古着に着目をすることは、
自然の流れともいえます。
古着の環境負荷は、流通ぐらい。
逆に廃棄処分を止めているのだから、
環境に貢献するぐらいの気持ちで、
古着を購入している人もいるでしょう。
彼らが、スクラップ&ビルドの建築業界の現状を、どう捉えるのか、気になります
大手ブランドがSDGsを意識して製品づくりをしていても彼らには響かない。
今や製品づくりや企業PRにSDGsを
意識していない大手企業はありません。
しかし経済活動と環境問題を同時に解決するのは
容易でないことは明らかです。
それに環境問題と一言でいっても、
様々な問題が絡んでいて分かり難い。
(1)グローバリゼーションによる賃金格差の問題
(2)農薬や製造工程による環境汚染
(3)大量生産大量消費による廃棄問題
この3つが複雑に絡みあっているため、
1つだけ改善しても片手間に見えます。
かといってすべてをクリアしたら手の届かない価格になるし、
企業努力でクリアしたとして、
消費者の購買意欲をくすぐる商品を提供できるのかは未知数です。
全部クリアを目標にしない。みんなで分担しながら全員参加で達成していく。
私たちは、どうせ裏側なんて誰にもわからないし、
と高をくくって資本主義経済を謳歌してきました。
コロナ禍の影響で様々なコストアップが進んでいる今、
中小零細企業にとって
SDGsの目標達成を考える余裕はありません。
でも10代が家づくりを考える時代は、
そう遠くはないのです。
完璧を目指すのではなく、
自分ができるターゲットを決め、
各社各人が責任領域を明確にし、
できることを粛々と進める。
お互い重箱の隅はつっつかない。
例えば、ファッション業界では
ケミカルな染料で加工された
オーガニックコットン製品が溢れています。
それをみて私は意味がない、と思うのです。
でも「農薬による環境汚染」が軽減されて良かったと、
捉えることだってできます。
スウェーデンの活動家グレタさんに触発され10代の環境意識は、
今の20代よりも高まっています。
『目の前にある家を自分は買っていいのだろうか』
と悩まれないように、
当社もSDGsのターゲットを決める時期に
きている気がしています。
こんなこと意味あるのかなぁ、
という感覚もありますが「できることを粛々と」。
自然素材は丈夫で長持ち。
フローリングの張替を、
何度も経験させていただいていますが、
合板フローリングのみ。
無垢フローリングを張り替えた経験がありません。
大切に長く使い続ける。
それも大切はSDGsです。
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