建築資材が手に入らない…。想定していない状況が2年以上続く今、小さな建築会社に、できること。
工事がなかなか進まなくて困っている。
別の建築会社と、
話を進めているお客様から相談が入りました。
お話を伺うと新築ではなくリフォームで、
しっかりとした契約はされていないから、
別の会社に変えようかというお考えのようでした。
残念ながら当社でも、
すぐに工事をさせていただくことが難しく、
お断りせざるを得なかったのですが、
工事が進まない理由は様々。
特に今は、建築資材の入手困難が続いています。
なぜ工事が進まないのか、
理由を確認してみてくださいと、
アドバイスをさせていただきました。
建築工事が進まない理由は色々ある。
こんにちは!軽井沢と上田市を中心に
天然木の家づくりをしているハピアデザイン
坂口賢一です。
コロナ禍になって2年以上が過ぎ、
少し落ち着くかなぁ、と期待していた頃、
そう遠くない異国の地で、
大きな出来事が起こりました。
第二次世界大戦以降も、
世界各地では紛争がありました。
そう考えると、
自分事として捉えていなかった
だけのことだったのかもしれません。
そして社会情勢の変化が、
ここまで私たちの暮らし、
建築業に影響してくるとは、
正直、想定外でした。
以前から大工さんや職人さん不足で、
工期が遅れるということがありました。
コロナ禍となり、
工場が稼働停止となり、
住設備が手に入らなくなりました。
一番困ったのがトイレ。
建築工事現場用の、
外置きトイレを新築後も
引き続きご利用いただいて急場を凌いだ、
という話も同業者から聞こえてきたほど。
水回りをはじめとする住設備は、
今でも遅延が続いていて、
早め、早めに確保をするようにしています。
構造材なども品薄になっていますが、
今までお付き合いを続けていた会社さんが、
当社分を確保して下さっているんです。
長いお付き合いをさせていただけて有難い限りです。
高騰していても自然素材は手に入る。
今月、クロス糊が市場から急になくなりました。
クロスを使用しないため
当社には影響は出ていませんが、
クロス糊をつくる原料の一部が、
爆薬の原料となるため、
すべて戦争材料として流通してしまっているのだとか。
クロス糊よりも、
高値で売れるのでしょうね。
なんだか複雑な心境ですが、
実は自然素材のクロス糊は、
変わらず作ることができているのです。
無垢材も、
手に入らなくなった木材もありますが、
今のところ、なんとかなっています。
人間が創意工夫することも偉大ですが、
色々と循環している自然の恩恵を、
改めて実感しています。
小さな建築会社が今、できること。
住宅設備が手に入り難くなった当初は、
大手などが纏めて確保してしまい、
お客様に迷惑がかかってしまうと、本当に焦りました。
私たちのような小さな建築会社は、
パワーや量では、
どうしてもフランチャイズなどに劣ります。
しかし人と人との繋がりで、
継続的に建築資材の入手ができています。
〇〇には断ったけど、
今まで長く当社を利用していただいている御社には、
引き続き、納品させていただきます。
これからもよろしくお願い致します。
こんな風に言っていだけて、
逆に頭が下がります。
1社1社と膝を突き合わせながら、
顔が見える関係を大事にしてきたことで、
なんとかやってこれました。
これからも
想定外の出来事はやってくるでしょうけれど、
慌てず、自分が今できることを、
粛々と続けて参ります。
少々不器用な会社ですが、
ハピアデザインに関心を持っていただけたら、
下記から資料請求をしてくださいね。